9月のはじめ、オホーツク海から海の宝石が届きます。旬を迎えた新いくら。 秋鮭の腹を割くと新物の生筋子がとれる。皮膜に包まれたままの卵が筋子、膜から出してばらしたものがいくらと呼ばれる。新ものは皮がとても柔らかいので、餅網などの上で手の平で擦っていくと粒がバラバラになる。
1.醤油漬け
上記のバラバラにしたいくらを2.5%濃度の塩水に15分浸す。そしてザルに取り、余分な水分をとる。10分置いてから、合わせ醤油(濃口5・みりん1) に15分浸したのち、再度ザルにとる。冷蔵庫で表面を少し乾かすとねっとりするので、それを容器に入れて保存する。焚きたてのご飯をよそい、新物のいくらを山盛りに、決して惜しまずごはんが隠れるくらいのせる。これが最高に美味しい。
2.出汁漬け
上記のバラバラにしたいくらを、出汁10・濃口1の合わせ出汁に半日以上漬ける。
【さけといくらの文福合わせ】
ーさけの旨味を引き出す、みりん粕と塩の魔法ー
生ざけ上身刺身用 300g
2の出汁漬けいくら 300g
みりん粕(こぼれうめ) 400g
塩 3g(1%)
お引ユズ/お引生姜
1.お刺身にできる生ざけ上身を棒状の
平造りにする。少し厚めに切ると美
味しい。
2.薄塩を振り約15分置いて塩が馴染ん
だら、床漬けの容器にみりん粕1/2を
敷き、ガーゼをのせてさけを並べ、
さらにその上にガーゼを被せ、残り
のみりん粕を上に広げる。3~4時間
冷蔵庫で漬ける。
3.出汁漬けいくらの地をきる。
4.提供時に2のさけと3のいくらを合わ
せて器に盛り、天にお引ユズまたは
お引生姜をのせてすすめる。好みで
土佐醤油を別添する。
新いくら
2024年09月03日
秋
- 9月
- 刺身