”祝.秋の七福神”

2024年10月16日
  • 10月
  • 揚物
  • 焼魚
  • 煮物
  • 煮肴

1.恵比寿さま  小鯛寿司と小鯛献珍
  焼き(釣竿と鯛を抱えて)
 (1)寿司(小鯛1尾、塩、酢、お引生
  姜、浅葱小口切り、寿司飯320g、
  恵比寿笹)
 (2)献珍焼き(小鯛1尾、百合根30g、
  人参30g、木耳5g、松の実15g、キ
  ヌサヤ10枚、卵2個)
  A:幽庵地(酒7、みりん4、淡口
    1.5、濃口1.5、柚子)    
  B:具材下煮(出汁8、みりん1、淡
    口1)
①寿司:300gくらいの小鯛のウロコを
 かき取り、水洗いをして頭と尾を切り
 離す。
②三枚におろして、腹骨をすき取る。残
 っている小骨を抜き取り上身とする。
③強めに塩をまぶして、約40分おいて身
 を締める。
④塩を洗い流して水気を拭き、割酢(酒
 と酢同割)に15分浸す。
⑤引き上げて布巾で包み半日くらい置
 き、酢の味をなじませる。
⑥背側の身の厚い部分を包丁で片開きに
 する。
⑦小鯛一尾に対し一合分のすし飯を使
 う。
⑧まな板の上ですし飯を押しつけ、空気
 を抜くようにしてまとめる。
⑨ぬれ布巾を広げ、上に⑥の小魚を皮下
 にして広げ、棒状にまとめた⑧のすし
 飯を置く。巻き簾で巻き、両端を押さ
 えながら成形をする。
⑩1尾で包まれた棒すしを、皮側を上に
 して木の芽を並べ、甘酢で炊いた白板
 昆布で包む。半日から1日寝かせて切
 り分ける。
⑪献珍焼き:小鯛を上記の①②のように
 して上身にし、Aの幽庵地に1日から3
 日間浸け込む。
⑫百合根は鱗片をていねいにはずし、塩
 蒸にする。人参は小さなサイの目に切
 ってゆがく。木耳は水に浸してもど
 し、細切りにする。松の実は空煎りを
 して香ばしさを出す。キヌサヤは筋取
 りをして細切りにする。
⑬鍋にBを合わし、ユリネ、キクラゲ、
 人参を入れて軽く炊く。最後に松の実
 とキヌサヤを入れ、ときほぐした卵を
 まわし入れてかき混ぜ、卵けんちん地
 とする。固めの親子丼くらいを目安に
 して火入れをする。これを小さな俵型
 にまとめる。
⑭小鯛を幽庵地から引き上げ、皮目に細
 かく包丁目を入れる。⑬の卵けんちん
 を巻き込むようにして串を打ち焼き上
 げる。
2.大黒天  小判長芋(大判、小判が
  ザックザック)
  長芋、クチナシ
   A:出汁20、淡口0.5、みりん1、
     塩 0.2%
①長芋は太目のものを用意し、1cm~
 1.5cmの輪切りにして楕円の小判型に
 皮をむき水に放す。
②鍋に入れて、水をかぶるほどに入れ、
 つぶしたクチナシを加えて固めに約10
 分ゆがき、冷水に取る。
③鍋にAを合わせて沸かし、②の長芋を
 引き上げて水気を拭いて入れ、約15分
 中火弱で型を崩さないように煮含め
 る。
④冷めたら長芋を引き上げて水気を軽く
 拭き取り、赤く焼いた鉄串を押し付け
 て小判の模様を焼き付ける。
3.毘沙門天  海老のつや煮(すっと
  小粋に海老は艶っぽく)
  車海老
   A:出汁2、酒1、みりん1、淡口1
①活けの車えびを用意し、背ワタを抜
 く。
②鍋にAを入れて強火で沸かし、車えび
 を入れ、赤く色付いたら一呼吸煮て引
 き上げて火を通す。 車えびと地は
 別々に冷ます。
③両方が冷めたら車えびを戻し入れて、
 使用するまでそのまま浸けておく。
④使う時に車エビを引き上げて殻をむ
 き、両端を切り落として形を整える。
 曲がった形をうまく活かして盛り付け
 る。
 ※殻をむかずにそのまま姿盛りにして
  もよい。
(注)今回は伊勢海老のロー焼きにしま
   した。
●伊勢海老雲丹蝋焼き
①伊勢海老にのし串を打って、軽く霜降
 り程度に塩わがきにする。殻をはず
 し、 胴の部分の身を取り出す。これ
 を4~5cmの筒切りにして串打ちをす
 る。
②両面に雲丹蝋をハケで塗って、焦がさ
 ないように焙り焼きを二回行い、つや
 よく仕上げる。
③殻にもどして姿にする。
◎雲丹蝋  練うに100g、卵黄20g、み
 りん10㏄~
 ※練うにを裏ごして卵黄を混ぜ合わせ
  て、みりんで固さを調える。
4.布袋さま  あさり茶巾揚げ(ぽっ
  かりお腹が茶巾のようで)
  ボイルあさり身、銀杏、椎茸、焼穴
  子、うずら卵(茹でたもの)、湯波
   A:出汁15、みりん1、淡口1
①銀杏は皮をむき鍋に入れ、Aを別に合
 わせてたっぷりと注ぎ、弱火で約1時
 間煮てもちギンナンにする。
②椎茸はギンナンと同じくらいの大きさ
 に切り、Aであさりと共に下煮をして
 おく。
③焼穴子も大きさを合わせて切り出す。
④湯波を10cm角に切って、あさり、ギ
 ンナン、穴子、うずら卵を茶巾に包
 み、別に5ミリ幅の帯状に切った湯波
 で茶巾に結ぶ。
⑤175°Cの油温の揚げ油でパリッと揚げ
 て取り出す。
5.弁財天  金目蒸煮(磯のキンメは
  紅一点)
  キンメダイ
   A:酒5、淡口0.5、塩 0.2%、みり
     ん1(葛)
①活のキンメを求めて水洗いをし、ウロ
 コ、内臓、エラをきれいに取り除いて
 洗い、水気を拭く。
②キンメの裏側の背身に、お引包丁を中
 骨のところまで入れておく。
③鍋にAをたっぷりと煮立ててから弱火
 にして、②のキンメを入れ約20分かけ
 て静かに火を入れる。姿、形、色がき
 れいに仕上がるよう気をつける。
④盛り付けて煮汁に葛で濃度(2%~)
 をつけてかけると、きれいに仕上が
 る。
6.福禄寿  いちぢく葡萄煮(つるっ
  とした渋皮に似たおじいちゃんの長
  寿)
  いちぢく
    A:水2、上白1、ワイン0.5、
      レモン汁0.1
①いちぢくのヘタを切り落とし、十文字
 に切り口に切れ目を浅く入れる。
②鍋にAの水とワイン(赤)を入れて沸
 騰させて、上白を加えてよく混ぜ合わ
 せて溶かす。
③①のいちぢくを重ならないように鍋に
 入れる。ひと煮立ち(約8分弱火)し
 たら直ぐに火を止め、そのまま冷ま
 す。
④冷めたら容器に移し、レモン汁を加え
 冷蔵保存する。
7.寿老人  秋菜とスプラウトのお浸
  し(長いお髭がスプラウトのよう)
   秋菜(菊菜)、菊花、スプラウ
  ト、スダチ
    A:出汁10、みりん0.1、淡口1
①菊菜塩ゆでにして冷水に取り、そろえ
 て水分をきり、4cm長さに切る。
②菊花は菊菜の3割を用意し、花弁を取
 り、塩と酢0.5%を加えた熱湯で色よく
 茹でて冷水に取り、軽く絞る。
③①と②を混ぜ合わせ、別に合わせて冷
 ましたAを少し取り、地洗いしてAの
 浸し地に1時間ほど浸す。
④器に盛り付けてスダチを軽く絞りか
 け、好みのスプラウトを天盛りにたっ
 ぷりとのせて仕上げる。
8.椀
    清汁仕立  里芋豆富、人参、青
   味、しめじ、柚子
     A:芋3、昆布出汁6、酒0.5、
      葛1、上白、塩、淡口
     B:出汁750㏄、塩2g、淡日3
      ㏄、酒5㏄
9.甘味
    木守
     A:求肥(白玉粉100g、水200
      ㏄、上白200g、水飴
      50g)、色素(赤・黄)、小豆
      あん
10.祝い菓子
    オレンジケーキの秋の実のせ!
    フルーツコンポート、ミント、
    クレーム・シャンティ   

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