鱧の玉地蒸し

2025年09月19日
  • 9月
  • 蒸物

 8月に続いての鱧料理第二弾は、鱧の温かい茶碗蒸し料理です。繊細な鱧のおいしさすべてを味わい尽くします。卵地も鱧出汁で!!

材料:活鱧約800g一尾、花穂、青柚
   子

A:鱧アラ一尾分、水2ℓ、酒300 
  ㏄、昆布10cm角1枚
B:卵100g、Aの鱧出汁400㏄、
  淡口15㏄、みりん5㏄
C:Aの鱧出汁200㏄、淡口5㏄、み
  りん2㏄、葛2%~、酸橘1/2個

1.鱧のアラを軽く霜降りにして冷水に
  取り、汚れを取り除いて鍋に入れ、
  Aを加えて火にかける。沸いたら中
  火弱で約20分煮出し、スッポン仕
  立てにしてクリアな鱧出汁を取り、
  漉して使用。
2.肝、浮袋もきれいに洗い、1cmく
  らいに切って霜降りをして器に入
  れ、Bで合わせた玉地を張って蒸し
  上げる。
3.玉地蒸しの上にのせるのも鱧。おろ
  した鱧の皮をひいて骨を切り、58°C 
  に温めた鱧出汁に入れます。する
  と、ゆっくりと花が開く。身の中の
  タンパク質に火が入って、丁度いい
  かなというぐらいのギリギリのとこ
  ろで引き上げ、蒸したての玉地蒸し
  2にのせます。
4.回りにCで合わせた葛あんに酸橋を
  搾って流し入れ、鱧の上に青相子と
  花穂を散らして仕上げます。

 鱧のすべてを味わっていただきます。玉地をすくって食べるときに、そのテクスチャーに合わせて鱧を一緒に食す。それがこの料理のおいしさ。クリアなコクの中に酸が加わり、良いものを食べているな~という、鱧の驚くような食感を味わう料理です。

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